2016年9月9日金曜日

雨水を貯める




 鹿の食害により、台場クヌギの新芽が食べられ、炭焼きの材料となるクヌギ林が危機に瀕している。クヌギ林を再生させるため、クヌギの苗を植え、鹿との神経戦をしながら、造林を図っていることは前に取り上げた。

 プラスチックの筒をかぶせる「ツリー・シェルター」を導入して、苗木を保護しているのだが、何本かの苗木は中で順調に生育し、シェルターの頭から葉が顔をのぞかせるまでになった。その一方で、この日照りのため、枯れかけている苗木もある。そこで、弱った苗に水を補給するために、雨水を貯める設備を設置した。いたってシンプルな設備で、大きな三角形の雨をうける「雨水簡易集水ネット」と、その端に付けられた雨水誘導ワイヤ、貯水タンク、支柱などで構成されている。

 上手く貯まるのかと半信半疑でもあったが、設置して1週間、台風10号による雨で、200リットルタンクには、70~80リットルほど溜まっていた。結果は上々である。クヌギだけでなく、エドヒガン桜も実生苗を育苗し、山に戻している。そちらにも、「ツリー・シェルター」とあわせて使えそうである。どうやらクヌギ苗の育苗、鹿対策、日照り対策に目処はついたようだ。
  

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