2015年8月14日金曜日

炎天の慈雨


 ちょうど家を出る頃に、天気予報通りに雨が降り出し、山についた頃にはもう本降りに。炎天の続く毎日、つかの間の雨。庭への水遣りの手間が省け、まさに「炎天の慈雨」である。山作業は早々と中止と決めたが、11時ころには小雨となり、晴れ間も見え、蝉も鳴き出した。せっかくだからと、立ち上る水蒸気で煙る森の中を山頂まで登る。雨上がりを察知した「ミンミンゼミ(ミンミン蝉)」、「アブラゼミ(油蟬、鳴蜩)」、少し早いが「ツクツクボウシ(つくつく法師、寒蝉)」の声が聞こえる。

 里では圧倒的な優勢を誇っている「クマゼミ(熊蝉)」であるが、この山では聞こえてこない。従来からの自然の生態系がまだ保たれているようだ。しかしそれも時間の問題であろう。湿度は高くても、やはり山は里よりはひんやりしている。盆の入りで参加人数も少なく、早めに山を下る。
  
   

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