2015年5月9日土曜日

新芽、若葉、膨らむ蕾 そして初夏へ


 明るい緑で眩しい遊びの山、延び延びになっていたクヌギ再生林の林床整備を再開した。昨年11月に炭焼きの窯木として伐採した「台場クヌギ」の株から新芽が伸びてきている。10年後には、炭材としてちょうどいい太さに育つ。しかし、最大の天敵は鹿。新芽が大好物の鹿が食い荒らしてしまうので、早く鹿除けのネットをいそいで張らなくてはならない。種の多様性保護、希少種保護の重要性が叫ばれているが、こと森林に関して言えば、それはイコール鹿対策にほかならない。野生動物との共生ははやり難しい課題である。


 「ヤマボウシ(山法師、山帽子)」。その花の形がそれとわかるように、はっきりしてきた。まるで、ミニチュアのようだ。実際は花弁のように見えるのは、白い総包片で、本当の花は中心に淡黄色で球状に集合している。「エゴノキ」と前後して、この花が見られる日も近そうだ。そして、花が散る頃には、梅雨となる。


 この山に多く自生している「ホオノキ(朴の木)」である。この山で、一番大きな葉を持つ木。別名「ホオガシワ」。その蕾が大きく膨らんで、遠目にもそれとわかる。枝の先端の高いところ、大きな葉の真ん中に乳白色の大きな杯形の花をつける。よく目立ち、先端にぽつんと咲く姿は、孤高ともいえるすがすがしさを感じる。

 山はもう初夏の兆し ・・・・。
   
   

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