2022年10月20日木曜日

あと一日の作業が必要

 


 公園の山、「知明山」から望む「高代寺山」の眺望を良くしようと、間伐に取り掛かった。チェーンソーや携帯型ウィンチのチルホールを山頂まで持ち上げての作業である。

 左から作業前の眺望、1日目を終えての眺望、右が2日目を終えての眺望である。すこしずつ改善されているのがよくわかる。手前に立ちはだかる高木が、ラスボスでそれを倒すにはあと1日必要である。

 真向かいに見通せる、「高代寺山」(488.7m)の山頂近くには古刹「高代寺」があり、名前の通り「高野山」にお参りが出来ない信者に、代わりにここへお参りすれば同等の御利益があるという寺で、810年「空海」が「高野山」を開く9年前に、この山に立ち寄り、「閼伽井(あかい)神泉」を発見し、「薬師如来像」を祀り、草庵を建てた事が始まりと伝承されている。

 その後、960年、「源満仲」が、父「経基公(清和源氏の祖、六孫王)」の霊廟として、薬師如来像を本尊に創建したと伝えられる真言宗御室派の寺院。最盛期には37の大伽藍、12の支院、1200石の寺領を有する有数の寺院であったという。多田源氏の勢力が弱まり、寺運も衰退、秀吉の頃には廃寺となった。その後、江戸時代初期(1650年頃)に再建され、今に至るという。(豊能町史料などによる)





  
 チェーンソーや携帯型ウィンチのチルホールを山頂まで持ち上げるのも大変であるが、安全のためには欠かせない。間伐と言っても、お目当ての高木だけを伐ればいいのではなく、伐採を予め計画し、整然と植林された杉林などと違って、複雑にいろいろな木が雑然と絡み合っているので、伐採した後、かかり木になるのを防いだり、処理作業の安全を確保せねばならないので、対象木の周辺の木から伐採をしてゆく。山頂近く、今まであまり手を入れていなかった場所なので、結構時間がかかり、あと一日の作業が必要である。

 

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