今日は朝から土砂降りの雨。一応集まってみたものの、山での作業はあきらめ、道具の手入れや、ワークショップの整理整頓などをし、コーヒーを飲んで解散。こんな時もあります。
森林ボランティア活動をしている一庫公園、炭焼きに関係する活動以外の大半を占めるのが、「自然観察の森」の保全活動です。「自然観察の森」と言っても、実は全国どこにでもある「里山放置林」。ダムができる以前は住民にとっての里山だったところです。この森も、冬でも葉の落ちない常緑広葉樹、照葉樹が繁茂し、高木化して森を覆っているのが現状。できるだけこの森の植生の多様性を確保し、登山路、遊歩道の安全を確保するなどの目的で、常緑広葉樹、照葉樹を除伐を行っています。
そんな除伐を中心とした保全活動の方針を紹介します。48ヘクタールほどの広さがある一庫公園、ちょっとやそっとの除伐では焼け石に水。どうしても重点的にならざるを得ない。J,I,H の尾根筋、Nの500段階段が作業エリアの中心で、「兵庫方式」と呼ばれる方針に基づいて、除伐作業を行っています。さらに、ナラ枯れなどによる枯死木の除伐、台風等による倒木処理、頂上付近の眺望景観確保のための除伐なども実施しています。
K3,K4 は「台場クヌギの再生林」。昔から菊炭の材料調達の薪炭林であった所。基本的には8~10年のサイクルで輪伐(皆伐)を実施し、実際に菊炭を焼くとともに、活きた教材として里山体験学習に活用しています。最近は鹿の食害からの回復を目指し、「クヌギ」の幼木の植樹も実施しています。
我々が「兵庫方式」と呼んでいる里山放置林に対する管理の考え方には次の3タイプがあります。
① 全伐採(皆伐)による里山林の再生を目標とする管理<
② 基本的には放置したまま照葉樹の増加に任せ、照葉2次林へ遷移させる
(何もしない管理)
③ 照葉樹(常緑広葉樹)、つる植物等の除伐により夏緑高木林を目標とする管理
我々の活動では、「台場クヌギ」の薪炭林には、8~10年ごとに皆伐する(輪伐)という①の方式を基本とし、それ以外の尾根筋などのエリアでは③の方式で、「ヒサカキ(非榊)」、「アラカシ(粗樫)」、「ソヨゴ(冬青)」、「アセビ(馬酔木)」などの常緑広葉樹(照葉樹)を除伐し、年間約400~600本の除伐を行っています。しかし、公園は48ヘクタールほどの広さがあるので、ちょっとやそっとでは焼け石に水。結局②と同じ結果になってしまうので、どうしても重点的、集中的にならざるを得ない。
【 新会員募集中 】
ひとくら森のクラブでは新会員を募集しています。
森林ボランティアや炭焼きを楽しみたい方ならどなたでも結構です。
自然に親しみながら楽しく活動してみませんか。
今からでしたらクヌギ伐採から炭焼きまで
炭焼きの全工程を体験できます。
作業体験。体験入会も受け付けています。
公園管理事務所(072-794-4970)まで
お問い合わせください。
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