2016年11月5日土曜日

気合を入れて ~ 今年の炭焼き始動 ~  

 
 いよいよ今年の炭焼き活動が始まった。炭焼きの本番は、来年の1月から2月にかけて行う予定であるが、始動はこの時期。我々の焼く炭は、備長炭に代表される「白炭」ではなく、「黒炭」。その断面が菊の花のような形をしているところから、「菊炭」と呼ばれる炭である。昔からこの北摂地域の名産品で、「一庫炭」、「池田炭」とも呼ばれ、かってこの里に数多くあった炭焼き農家も、時代の流れとともに少なくなり、今ではこの近辺では1軒だけが炭焼きを生業としている。今は公園となっているダム建設によって放棄されたかっての里山、クヌギ林を再生林として手入れをし、炭材を確保しつつ、炭焼き技術を伝承するために、毎年冬になるとボランティアで炭を焼いている。


 まずは菊炭の材料となるクヌギの窯木を2ヶ月かけて準備するのであるが、再生林で今年伐採を予定している台場クヌギの調査を実施した。ここから炭焼き活動が始動するのである。

私は今年が7年目の炭焼き。前回初めて自分でも納得できるレベルの炭が焼け、ちょっとはコツを掴めたかなという感じをしているが、まだまだ奥が深い。とはいえ、まずは伐採。2回分の炭焼きに必要な約800本の窯木を準備しなくてはならない。足場の悪い急斜面での伐採、玉切り、運搬作業。高齢者にとってはかなりしんどい3K作業である。怪我をしないように、させないように、気合を入れて来週から頑張ろう。

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